リース

先日中学の同級生二人が店に遊びに来てくれた。今では立派なお母さんだけど、話せば昔の面影濃く、基本変わらない二人。お土産にリースを開店祝いとしてもらった。寒くなり、それにあわせて少し商品をだしたりしていたけれど、クリスマス的な雰囲気はなかった店だっただけに、少し雰囲気が柔らかくなった感じがします。

クリスマスリース

そこで置き場所に選んだのは、ドレッサーのトップ部分の上。調度ドレッサーに置いているフランスからやってきた18世紀の朽ち果てたと思われるかもしれないマリア像の上に置いてみた。マリア像は細部に彩色を残すのみで、今では色も剥げ落ちているけれど、その像の歴史の中では、こうしてクリスマスにはもっと眩い日々を過ごしてきたかもしれない。

像で思い出したのが、たまに覗いてはいろいろアドバイスをいただいた日本の古美術あつかうお店でいいもの見せてあげるよと、山の神をまつる木製の人形をみせてもらった。烏帽子をつけるその顔は墨書き。でもこれが少し遠くからみると、その顔は生きている人みたいに、表情がついているのかと思わせるほど、顔が浮かびあがってくる様。ほんとに山の神がいる的な感覚に陥ったことを思い出しました。こういったものはこれから何百年と伝わって行くだろうなと感じたんですが、このマリア像も自分の気を妙に引き、日本まで連れてこようと決心したものでした。