学童椅子

近所の古本屋さんは、なぜか家の整理で出てきて物などを扱ってるお店なんですが、たまに家具が売られています。そこで見つけたペンキが塗られたぼろぼろな学童椅子を見つけてきました。

 

日本の学校などで使われたもので、よく蚤の市でそれなりのお歳をめした方が、あら懐かしい~とおっしゃる椅子です。 外に放置されていたようですが、全体がぐらぐらしてたので新たに糊いれました。

座の一枚がかなりえぐれているので、その一枚をひっくり返し、全体のペンキをはがすか、そのままでいくかは考え中ですが、よくよく見ると焼印みたいなのが、ペンキの下にありました。よーくみると。

出身高校の名前があって、母校の椅子だって気がつきました。でも自分が通ってたころには見たことはないので、それより古いんでしょうけど、高校でもこの手の椅子を使ってたんですね。てっきり小学校とかでしか使用されていないと勝手な思い込みしていました。でも地元ならではの出会いだなと思ったしだいです。

 

radio station

ここ数年の音楽の聴き方は、特定の人を追いかけて聴くこともなくなり、インターネット上でラジオ番組とかを流し聞き。いろんなジャンルがあって、それこそ世界中から音が発信されてる世の中ですが、2階のBAMAKO店長も始めましたネットでラジオ。

http://creativefreedomradio.com/

いろんな時代のいろんな国の音が流れてきます。過去、現在に世にでた様々な音たち。 それは店におきたいもの達に似ている感じです。 最近は店ではもっぱら上のサイトから曲を流してますよ。

 

 

Motto

ここ数日家具の直しとともにカトラリーの整理をしてます。銀器も少し仕入れてはいますが、前回はEPNSと刻印されているニッケルシルバーや一部ステンレスのものを仕入れました。刻印から製造会社、製造地、品質などがおぼろげにわかったりして、夜な夜な調べ物などをしてました。

皿 カトラリー アンティーク

 

ナイフには、HARRISON BROS & HOWSON  CUTTERS TO HIS MAJESTY とその上に王冠をはさんでG Rと文字がみることができました。いろいろ調べてみると、イギリスはシェフィールドにある会社であることがわりました。そしてHIS MAJESTY ということから、王様をさし、王冠とGRの符号は1910に王位につき1936年に亡くなったGeroge Vだそうです。そしてステンレスとして表記が始まるのが1914年以降といことでしたので、この製作年代は1910~14年の間の可能性があります。

そして別にラテン語がみれます。そこには UBLIQUE / QUO FAS ET GLORIA DUCUNT  というエンブレムがあります。 Everywhere, where right and glory leads us というRoyal armyの砲兵隊と工兵隊のモットーであることがわかりました。どうやら軍隊で使われたか、それに関係していると思います。

フォークは、オリジナルの先端が何らかの理由で外れて(外して)付け替えています。接合部分をみると、かなり強引につけてる感があります。刻印はみれないのですが、私見では柄のほうが古く、柄を使いたくこの処置をした感じです。そういえば、バーミンガムの博物館で日本の小柄(蟹の細工が施されている)の柄とフォークの先端とつなぎ合わせていたものを見たことがあります。

いずれも長い間使用されたようで、ナイフは何度もシャープニングされ、フォークも修理されています。こういう使われた時間を刻んだものをみると愛着がましてしまいます。

 

 

リース

先日中学の同級生二人が店に遊びに来てくれた。今では立派なお母さんだけど、話せば昔の面影濃く、基本変わらない二人。お土産にリースを開店祝いとしてもらった。寒くなり、それにあわせて少し商品をだしたりしていたけれど、クリスマス的な雰囲気はなかった店だっただけに、少し雰囲気が柔らかくなった感じがします。

クリスマスリース

そこで置き場所に選んだのは、ドレッサーのトップ部分の上。調度ドレッサーに置いているフランスからやってきた18世紀の朽ち果てたと思われるかもしれないマリア像の上に置いてみた。マリア像は細部に彩色を残すのみで、今では色も剥げ落ちているけれど、その像の歴史の中では、こうしてクリスマスにはもっと眩い日々を過ごしてきたかもしれない。

像で思い出したのが、たまに覗いてはいろいろアドバイスをいただいた日本の古美術あつかうお店でいいもの見せてあげるよと、山の神をまつる木製の人形をみせてもらった。烏帽子をつけるその顔は墨書き。でもこれが少し遠くからみると、その顔は生きている人みたいに、表情がついているのかと思わせるほど、顔が浮かびあがってくる様。ほんとに山の神がいる的な感覚に陥ったことを思い出しました。こういったものはこれから何百年と伝わって行くだろうなと感じたんですが、このマリア像も自分の気を妙に引き、日本まで連れてこようと決心したものでした。

倉庫

 

少しづつ倉庫の隅に工房スペースをつくってますが、ようやく作業台をつくりました。もともとアパートに改装されてたのを、壁などを抜いて倉庫に再改装した場所なんですが、そのとき取り除いた廃材からつくりました。作業台につける万力もネットオークションでやっとみつけて2つ落札。残りは天板だけ。いいのがないのでとりあえずコンパネで対応させてます。 

廃材だけに、前の住民の人が描いた落書きや、貼られたシールもあり、小さい子供がこの空間に住んでたことがわかります。このシール、実はのび太シールだったりします。

 作業台完成し組み立てたら、今度は作業スペースが狭くなったので、物置にしてた続きの間の壁をぶち抜こうと決心。

前回は馬鹿丁寧に壁をはずしてたんですけど、今回は一気にあけ、床も簡単にコンパネを貼り付けただけと手抜きしてます。でもこれで作業が少しはしやすくなりました!作業場ぽさがまして、一人にやけてました!

2012.11.29 Updated |

Louis Vuitton

Louis Vuitton  Advertisement

 

Louis Vuitton History

 

 

 

魅せるなーと思い、これまでの流れの映像とともにアップしました。昔のトランクを買付けのときみつけて、目を光らせたものの値段みて、灰さようならーでした。

2012.11.25 Updated |

東京のイベントですが

学会や見学会に参加したことのある家具道具室内史学会からの情報です。

会長を務める小泉和子氏が渋谷の映画館でワークショップを行う予定です。以下は、いただいた情報です。

会長の小泉が館長をしている、昭和のくらし博物館と渋谷の老舗映画館アップリンクの共同企画です。明日、25日と27日、1日の午後に渋谷で変わったワークショップをします。

11月25日は「お節料理に学ぶ包丁づかい」、記録映画昭和の家事のお節の映像をみたあとに、包丁づかいとお節の試食をする楽しいワークショップです。お持ち帰りあり。27日は「目から鱗のぬかの効用」、ぬかの深い世界、さまざまな用途に使えるぬかについて学び、ぬか袋を作ります。お持ち帰りあり。家具や道具の手入れにも使われます。1日は「身支度と道具」、昭和のお母さんの身支度を体験、すり鉢でピーナッツバターづくりをし、そのバターにチーズや胡椒などを加えてお酒のお供にぴったりの一品を作ります。試食とお持ち帰りあり。
詳しくは映画館のホームページをご覧ください!
http://www.uplink.co.jp
定員にまだ余裕がありますので、ぜひお友だちにもご案内ください!
よろしくお願いします。

とのことでした。どういう風に家具の手入れにぬか袋を使うのかが気になります!
 

2012.11.24 Updated |

IKEA

9月にロンドンで行われたIKEAのイベント floating night market

アジアの水上マーケットをイメージしてのイベントだそうです。雰囲気がいいイベントの写真を以前みたので気になっていました。

V&A

イギリスはロンドンにあるビクトリア アンド アルバート博物館は、主にデザインの博物館として知られ、ロンドン観光で訪れた方も多いと思います。

服飾や彫刻などその領域は多彩にわたり、古いものから最新のものまで収集・展示されています。もちろん家具もその一つですが、今年の12月1日から新しい家具のギャラリーがオープンします。

過去600年に及ぶ家具デザイン史を飾る200点以上もの家具が展示されるというのです。機能、技術、構造、装飾の点から展示され、家具製作に関わるあらゆる技術や素材や材料などにもスポットあて、その分析や保存の観点も含まれているそうです。最新テクノロジーや映像の解説方法も取り入れ、家具をこうのような視点から総合的に展示する博物館はそうないと思います。家具をただ外面的に見せる展示ではなく、その作られた背景や家具そのものの中身をそこに介在した作り手の意匠も含めて展示するようなので、あー、絶対行ってやると思わせる内容なのです。もうフィシュアンドチップ食べて博物館いけば、満足です。多分・・・。買付けもしたいか、やはり。

このV&Aには家具保存のコースがありました。昔、問い合わせたら隔年の募集でした。授業料も高かった記憶があります。でも日本ではなかなか家具に対しての歴史的・文化財的評価は少し低くみられがちだと、小泉和子氏がよく訴えてます。保存を教えてる芸工大みたいなところでも、立体なものの保存としてあるのは、家具とかよりもむしろ仏像とか歴史的な彫刻物とかがより対象になるようです。これも日本での家具に対する歴史的背景からかもしれないですね。

V&Aの家具ギャラリーの内容はしたのリンクから確認できます。V&Aのプレス用記事みたいです。

Furniture_Gallery

 

 

 

門司港

門司港で行われるおさんぽマルシェに行きましたが、昨日からの雨と風の為だったのか、雨が止んでましたが中止だったようです。

せっかくなので会場近くにある出光美術館の企画展『古染付と祥瑞(しょんずい)』に行ってきました。17世紀の明末、景徳鎮民窯で焼かれた2つの焼き物。どちらも日本人がつけた呼称です。 古染付の古は、当時の染付の中では、古い雰囲気があるからだそうです。

古染付は粗末な碗皿と日本人が注文したという茶具で大別されているそうです。日本の茶人が好んだ理由が『虫食い』という粗末な粘土、釉薬のために生じた釉薬の欠けてできた景色だそうですが、その知識もなく眺めていても、やはりいいなと思ったのは、その器の中でその欠けが生み出す雰囲気でした。

古染付 色絵丸繋文鉢

祥瑞(しょんずい)は、上質になりその染付けももっと深い青、その模様も細かく緻密でした。もともと官窯が廃止されたのちにその技術が民窯へと受け継がれていたと考えられているようです。器底の銘『五良大甫呉祥瑞造』からきているそうですが、呉祥瑞とういう人物で、呉氏の五男(五良)の長男(大甫)が造ったのを、五良は五郎で日本人だと信じられていたこともあったそうです。

好き勝手な解釈のように思えますが、この2つの共通点は、日本人の茶人が注文したという経緯があります。しかしこの経緯が資料も残らずわかっていません。また模様には日本の御所車の柄がみられます。そういう柄があるということからも日本人製作説の解釈が生まれたと思います。まだ窯跡も発見されていないようですので、今後の発見に期待されます。

色絵の祥瑞で葉の部分だけ釉薬を被せて凹凸をつけてエンボス気味にしたてた皿がありました。

色絵 皿 祥瑞

写真ではわかりにくいのでが、葉としてしっかり主張しているのですが、これがでしゃばりすぎず全体に自然に溶け込んでいました。これが活き活きと植物としての生命力みたいなのを演出しているようで、自分の中ではこころにくし的な作品でした。

これらは出光コレクション所蔵のものです。出光の前身の出光商会が門司に発足したという背景からこの美術館があります。

この美術館のあと近所のsomething 4 というアンティーク家具と雑貨を扱うお店に寄りました。雰囲気がとてもよくて、感じのいい女性の店員さん二人が切り盛りしていました。店の大きさはうちと差ほどもかわらないですが、ほんとやわらかい雰囲気で、セレクトしてるものもよかったです。店の印象がよくて、ボーっとしていたせいか、傘をお店に忘れてきました。今年になって4本目の傘。あー、またやってしまったと怪しい曇り空を帰りの電車から眺めるのでした。

門司港 門司港駅

初めて電車で門司港に行きました。さすがに古い大きな建物が残りレトロという感じがはまる町だという印象でした。整備されただけに綺麗すぎる感はあるものの、やはり大きな箱がおさまるに足る地であることは確かでした。

 

 

情報

学校が一緒だった仲間の情報です。別の科だった二人。一人はデザイン、一人は写真で、今もその道を進んでいます。時たま風の便りや、というか今のご時世なんでフェィスブックとかで情報がまわってきてたんですけど、最近、二人のしていることを形にしていたことを知りました。

デザインな彼は、早川明男君 今年のデザインタイドにデザインをして製作した椅子を出展してます。

椅子として型をやぶっているように思えますが、バランスのとれたやぶり方という印象でした。 日常見られるものも、少しの変化で印象も随分変わります。その変化から新たに何が見えてくるんでしょうか?そういうものを投げかけているように感じます。

 

写真のお姉さんは、高井昌子さん 本を出版していたことを先日知りました。

 

まだ本は手に入れていないんですけど、台湾でも訳されて出版されたそうです。その内容説明やレビューを読んでみました。

『私自身が被写体と向き合って、被写体をよく見て、どんな写真にしたいかをイメージする。そして、そのイメージに近いものを写真として再現するために、カメラの性能を最大限にいかす』

写真とかなんとなく被写体にレンズ向けてたんですけど、ものを見なきゃですね。それって直す家具も同じように向き合ってることを感じました。どんな修理修復を施すか。どういう処置が一番適切なのか。イメージして、調べてなどなど。もちろん持ち主の意向もありますけど。

使い古された家具って、たまに色気感じます。艶ってのもあります。そんな家具の写真自分では撮れたことないです。いつかそんなものを出せる写真が撮れればって思います。またその魅力を損なわないように修理修復していければと思います。

でも見るってすごく大事だ行為なので、古い家具買うときによく見て欲しいです。いろんなところに問題があります。すりへったり、やせてたり、すぐにいろんなものの影響を受けやすくて。見た目に使用にも。でもそことうまく付きあっていけば、まだまだ使えていくものだと思います。 

 

 

 

2012.11.08 Updated |

ティーはいかが?

買付けで滞在したところは、イギリス チェスター州のサンドバッチというところでした。周辺には日本人にもお馴染みな町のストーク オン トレントをはじめ、陶磁器で有名な町が点在する地域でした。昔から陶器がつくられていた地域なので、焼き物の出会いも多くありました。

ティーポットを多く仕入れた買い付けでしたが、日本ではあまり馴染みがないかもしれないとおもったのが、ジャックフィールド ポテリー(jackfield pottery)です。

もともと18世紀にシュロップ州のジャックフィールドで作られはじめられ、周辺に広がったようです。特徴は黒い釉薬に金彩などで模様がつけられていました。

                                    メトロポリタン博物館蔵 c.1760-1770

19世紀のビクトリアン時代になると、金彩に加えエナメルなどの装飾も加えられたものが登場し、贈り物などやおみやげなどでもとめられたそうです。

jackfeild pottery

このポテリーはいろいろな呼び方があるようですが、その1つがジャパンドウェアで、漆器からきているようです。余談ですが、漆への羨望も漆がイギリスに入る17世紀半ば以降に始まり、名誉革命が起こる1688年には、漆技法の専門書が出版されています。漆技法といっても、模倣という点での書です。その書は現代でも出版されていましたが、日本の研究者さんが翻訳したものが里文出版さんから出版されています。

ビクトリア女王が1861年に夫であるアルバートが亡くなり喪に服してから黒いものを使用したのも、黒いこれらのアイテムが流行した一因とも。しかしこの時期はヨーロッパでもパピエマシェのアイテムや家具もみられるので、黒い地に金や多彩な配色で飾られたものが家庭のなかでも多く存在していたと思います。

写真のものはどちらもエナメルで装飾されていますが、ドットが多用されています。帯状にまとめられていたり、全体に散りばめられたり、様々なデザインがありますが、これを草間彌生さんがドットをつけるとどうなるのかなって思ったりしてました。

14×13cmと大きめな容量なので、1度で多くのカップに注げそうですね。

 

 

 

下からの視線

オーバルなミラーを店内に出しました。額縁がシンプルで、廊下でも部屋でもどこでもその空間に馴染んでくれそうなミラーです。

今は床に置いてますが、鏡に映る下からの画が普段生活していては得ない画を見せてくれてます。

アンティークミラー

サイズは76×50cmです。横に長くなるように吊り下げる金具がついてますが、縦長用に付け替えることができるのもシンプルな額の魅力でもありますね。

 

 

 

marching on together

先日友達から開店祝いをもらいました。作業服にでも使ってと渡されたものは、フットボールクラブLeeds United のトレーナー。

イギリス北部の都市リーズに縁がありました。フットボールが大好きだったわけでもありませんでしたが、初めてスタジアムで試合を見たのがリーズで、それからたまに試合をみてました。調度強い時期から低迷して行く時期にかけて・・・。今も、いつかはまた帰り咲きをと願う一人です。

修復を始めたのもこのリーズから。この8月に開店して仕入れた家具を手直しをしていますが、トレーナーをもらって初心を思い出させてもらった感じです。

そのLeeds UnitedのアンサムがMarching on Togetherです。この店や家具、そしてお客さんとともに歩をすすめていければいいなと思いました。

Here we go with Leeds United,We're gonna give the boys a hand,Stand up and sing for Leeds united,They are the greatest in the land, na na na Everyday, we're al gonna say,We love you Leeds! Leeds! Leeds! Everywhere, we're gonna be there,We, love you Leeds! Leeds! Leeds!Marching On Together! We're gonna see you win na na na na na na We are so proud,We shout it out loud we love you Leeds! Leeds! Leeds!

 

siawase no junkan

幸せな二人を見つめる人の顔にも笑顔がこぼれる @osamu & kuniko's Happy Wedding 2012 10 14

2012.10.15 Updated |