V&A

イギリスはロンドンにあるビクトリア アンド アルバート博物館は、主にデザインの博物館として知られ、ロンドン観光で訪れた方も多いと思います。

服飾や彫刻などその領域は多彩にわたり、古いものから最新のものまで収集・展示されています。もちろん家具もその一つですが、今年の12月1日から新しい家具のギャラリーがオープンします。

過去600年に及ぶ家具デザイン史を飾る200点以上もの家具が展示されるというのです。機能、技術、構造、装飾の点から展示され、家具製作に関わるあらゆる技術や素材や材料などにもスポットあて、その分析や保存の観点も含まれているそうです。最新テクノロジーや映像の解説方法も取り入れ、家具をこうのような視点から総合的に展示する博物館はそうないと思います。家具をただ外面的に見せる展示ではなく、その作られた背景や家具そのものの中身をそこに介在した作り手の意匠も含めて展示するようなので、あー、絶対行ってやると思わせる内容なのです。もうフィシュアンドチップ食べて博物館いけば、満足です。多分・・・。買付けもしたいか、やはり。

このV&Aには家具保存のコースがありました。昔、問い合わせたら隔年の募集でした。授業料も高かった記憶があります。でも日本ではなかなか家具に対しての歴史的・文化財的評価は少し低くみられがちだと、小泉和子氏がよく訴えてます。保存を教えてる芸工大みたいなところでも、立体なものの保存としてあるのは、家具とかよりもむしろ仏像とか歴史的な彫刻物とかがより対象になるようです。これも日本での家具に対する歴史的背景からかもしれないですね。

V&Aの家具ギャラリーの内容はしたのリンクから確認できます。V&Aのプレス用記事みたいです。

Furniture_Gallery