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ここ数日家具の直しとともにカトラリーの整理をしてます。銀器も少し仕入れてはいますが、前回はEPNSと刻印されているニッケルシルバーや一部ステンレスのものを仕入れました。刻印から製造会社、製造地、品質などがおぼろげにわかったりして、夜な夜な調べ物などをしてました。

皿 カトラリー アンティーク

 

ナイフには、HARRISON BROS & HOWSON  CUTTERS TO HIS MAJESTY とその上に王冠をはさんでG Rと文字がみることができました。いろいろ調べてみると、イギリスはシェフィールドにある会社であることがわりました。そしてHIS MAJESTY ということから、王様をさし、王冠とGRの符号は1910に王位につき1936年に亡くなったGeroge Vだそうです。そしてステンレスとして表記が始まるのが1914年以降といことでしたので、この製作年代は1910~14年の間の可能性があります。

そして別にラテン語がみれます。そこには UBLIQUE / QUO FAS ET GLORIA DUCUNT  というエンブレムがあります。 Everywhere, where right and glory leads us というRoyal armyの砲兵隊と工兵隊のモットーであることがわかりました。どうやら軍隊で使われたか、それに関係していると思います。

フォークは、オリジナルの先端が何らかの理由で外れて(外して)付け替えています。接合部分をみると、かなり強引につけてる感があります。刻印はみれないのですが、私見では柄のほうが古く、柄を使いたくこの処置をした感じです。そういえば、バーミンガムの博物館で日本の小柄(蟹の細工が施されている)の柄とフォークの先端とつなぎ合わせていたものを見たことがあります。

いずれも長い間使用されたようで、ナイフは何度もシャープニングされ、フォークも修理されています。こういう使われた時間を刻んだものをみると愛着がましてしまいます。