Not smoothly but・・・

模様替えして、少し出来たスペースにロッキングアームチェアを置いてみました。

座って気になったところが2箇所ありました。肘掛の高さとロッキングの動き。

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今度は肘掛のない椅子に座りなおし、手をだらんと下げて、肘を曲げて、心地いい高さに自分で調整すると、座面から27cmを計りました。店で心地よく肘をかけて座るスモーキングチェアは、座面から28cmでした。

気になるロッキングチェアの肘掛の高さ17cm。無理に10cm肘を下げた時、心地よさもありません。

 

ただこれは普通に座った時の場合です。椅子に身体を預けて座ってみてください。自ずとお尻が座の前に出て、身体が沈みます。と同時に肘も下がります。預けきったときの位置で肘の高さを計ると。なるほど。この高さが心地よくなるんだなと。

 

ロッキングならではの、身体を預けた揺れの心地よさも魅力の一つですが、この椅子はごつごつした動きです。スムースに前後にならず、揺れの心地はよくありません。

 

ロッカーを見てみると、修復された箇所がありました。一度平らになるように両方のロッカーをカットして、新たに木をつけてカーブの成形をしていました。その成形がうまくなかったのか、使用していく間に、再度磨耗して、心地よい弧のラインが崩れたのかは、わかりません。ただ使われ続けた椅子の今が、その揺れに現れているだけです。

 

でも身体を沈みこませ、背の間にクッションを入れて、ごつごつとした、小刻みがちな揺れを受け入れてしまいさえすれば、心地よい椅子になります。
合わせて生む心地よさというのも、古いものと付き合う魅力の一つだと思います。

 

休んで、揺れて・・・。ちょっと違うけど、そんな歌詞だったなと思い出して。

 

まさに休んで、揺れて、秋晴れの日差しを受けた、土曜日の午後に思ったこと。対象は違うけど、少し違う形になったとしても、感じさせるものは変わらずに存在してると。