一手間

年もあけて、さっそく仕事初めの家具直し。折れた椅子の座の直しです。

古い家具に手を加える時、直すつもりがやりすぎて更に壊しかねないので、緊張していつもとりかかってます。
だから一手間かけて、そのリスクを減らしてます。木のものや修理に関らず、誰もが配慮して行う作業だと思います。
でも、その一手間が、違う手間をかけることも・・・。

小さい木工道具でさえ、かかる力が強ければ、材が割れたり、吹っ飛んだり。それを避ける為にいろいろ治具をつけたり、前作業。ない場合は作るときも。
でないと割れるもんなら、一気にテンション下がるだけで済まなくなることも。

今回は、細い溝を掘るのに、細いドリルで下穴をいれて、掘りやすく、また材の負担を軽くするためにしてました。
でも身体がぶれて、細いドリルがボキって・・・。

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残された折れたドリルの先を取り除くためにさらに違う手間をかけてしまいました。
いつも本体を極力傷つけないように、どうしたらよいか考えて作業していても、ちょっとしたことが仇になりかねません。

反省とともにの2014年のスタート。でも新しく作ったほうがいいだけでなく、切った貼ったで納まらない作業が修理・修復や保存にあります。
それをこのちょっとしたミスの中で、改めて感じたので少し紹介したく、年初めの記事に。

古くても使えていくモノたち。それを使おうとするヒトたち。
そしてそのはざ間に垣間見る、一場面。 ため息や舌打ち、たまに唸りが作業場に静かに流れます。 笑 

無事に座の一部として使える様に作業が終えたことは強調して書いておきましょう~!